ギターの弦高調整のやり方|弾きにくい・ビビるを直す正しい手順

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「このギター、なんか弾きにくい」「Fコードが押さえられない」「弦をちょっと触っただけでビビる」——その原因、あなたの腕ではなく弦高(げんこう)かもしれません。

弦高は弦とフレットの隙間のこと。ここが数ミリ違うだけで、弾き心地は別物になります。しかも調整に必要なのは六角レンチ1本と定規だけ。この記事では、初心者でも安全にできる弦高調整の手順を、失敗しない順番で解説します。

目次

弦高が変わると、こんなに変わる

  • 弦高が高い:押さえるのに力がいる/音は詰まりにくく、大きく鳴る/チョーキングはしやすい
  • 弦高が低い:軽い力で押さえられる/速く弾きやすい/低すぎるとビビリ(弦がフレットに当たる音)が出る

つまり「低ければ良い」わけではないのがポイント。弾きやすさと音のバランスが取れる、自分に合った高さを探すのが調整の目的です。

【重要】調整の順番を間違えないこと

弦高だけをいじっても解決しないケースがよくあります。正しい順番は次の通りです。

  1. 新しい弦を張る:古い弦のままでは正確な調整ができません
  2. チューニングを合わせる:弦の張力でネックの状態が変わるため必須
  3. ネックの反りを確認・調整(トラスロッド)
  4. 弦高を調整(ブリッジ)
  5. オクターブ調整(エレキの場合)

特に③のネックの反りは最重要。ネックが順反り(弓なり)しているのに弦高だけ下げても、真ん中あたりの弦高は下がらず、逆にハイポジションがビビるだけ……という結果になりがちです。

用意するもの

  • 六角レンチ(インチ/ミリの複数サイズ):ブリッジのサドル調整、トラスロッド用
  • ドライバー:ブリッジのタイプによっては使用
  • スケール(弦高定規):ミリ単位で測れるもの。数百円〜
  • チューナー:調整のたびにチューニングし直すため必須

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STEP1 ネックの反りをチェックする

ヘッド側から指板を覗き込んでネックの反りを確認している様子
弦高の前に、まずネックの状態を見る。

チューニングを合わせた状態で、1フレットと最終フレットを同時に押さえます(カポがあると楽です)。この状態で中間あたり(7〜9フレット付近)の弦とフレットの隙間を見てください。

  • わずかに隙間がある(0.1〜0.3mm程度):正常。理想的な状態です
  • 隙間が大きい:順反り。トラスロッドを時計回りに少し締めます
  • 隙間がゼロで弦が乗っている:逆反り。トラスロッドを反時計回りに少し緩めます

トラスロッドは一度に1/4回転まで。回したら弦の張力が落ち着くまで少し待ち、再度チューニングして確認します。硬くて回らないときは無理に力を入れず、リペアショップへ。ネックは折れると取り返しがつきません。

STEP2 弦高を測る

測定は12フレットの位置で、フレットの頂点から弦の下端までを測ります。参考値は次のとおりです(あくまで一般的な目安で、好みや個体差があります)。

6弦側1弦側
エレキ(標準)約2.0mm前後約1.5mm前後
エレキ(低め)約1.6mm前後約1.2mm前後
アコギ(標準)約2.5mm前後約2.0mm前後

数値はメーカーやモデルによって推奨値が異なります。まずは今の高さを測って記録し、そこからどれだけ変えるかを考えるのが確実です。

STEP3 弦高を調整する(ブリッジ別)

ストラトタイプ(各弦独立サドル)

ストラトタイプのブリッジのサドルを六角レンチで調整している手元の接写
サドルのイモネジは2本を均等に回すのがコツ。

各サドルにある2本のイモネジ(六角)を回して上下させます。2本を均等に回すのがコツ。片方だけ回すとサドルが傾いてしまいます。1弦ずつ、指板のRに沿ってなだらかな弧を描くように高さを揃えていきます。

レスポールタイプ(チューンオーマチック)

ブリッジ両端のスタッド(支柱)を回して、ブリッジ全体を上下させます。6弦側・1弦側で高さを変えられるので、両側のバランスを見ながら調整します。

アコースティックギター

アコギはサドル(ブリッジの白い部品)を削る必要があり、削りすぎると元に戻せません。難易度が高いため、慣れていない場合はリペアショップに依頼するのが安全です。

STEP4 仕上げの確認

  • 全フレットを鳴らしてビビリをチェック:1弦ずつ、1フレットから最終フレットまで順に鳴らす
  • ビビる場合:その弦のサドルを少しだけ上げる。または特定フレットだけならフレットの浮き・すり合わせの問題の可能性も
  • チューニングを合わせ直す:弦高を変えると音程も変わります
  • エレキはオクターブ調整も:12フレットの実音とハーモニクスが合うようサドルを前後させます

よくある質問(FAQ)

弦高は低いほうが良いのですか?

一概には言えません。低いほど押さえる力は少なくて済みますが、下げすぎるとビビリが出たり、音の張りが失われたりします。弾きやすさと音のバランスが取れる高さを、実際に弾きながら探すのがおすすめです。

調整したのにビビリが直りません

ネックの反りが未調整のまま弦高だけ触っている可能性があります。まずトラスロッドでネックの状態を整えてから、弦高を調整してください。特定のフレットだけでビビる場合は、フレットの浮きや摩耗が原因のこともあります。

トラスロッドが硬くて回りません

無理に力を入れないでください。ロッドが限界まで回りきっている、またはネジが固着している可能性があります。ネックは破損すると修復が難しい部分なので、リペアショップに相談することをおすすめします。

調整に失敗したら元に戻せますか?

弦高とトラスロッドは可逆的な調整なので、作業前の数値を記録しておけば元に戻せます。逆に、アコギのサドルを削る作業は不可逆なので、慎重に進めてください。

「弾きやすさ」も「見た目」も、自分仕様に

弦高調整は、市販のギターを”自分の手に合った一本”に変える作業です。同じように、見た目もあなた仕様にできます。私たちJUNK GUITAR ARTは、高品質フィルムのラッピングでギターに好きなデザインをまとわせ、世界に一本のアートギターに仕上げています。手に馴染む弾き心地と、心が躍る見た目——両方そろった相棒を作りませんか。

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まとめ|順番を守れば、怖くない

弦高調整のポイントは、①新しい弦を張る→②チューニング→③ネックの反りを調整→④弦高を調整→⑤ビビリ確認とオクターブ調整という順番を守ること。特にネックの反りを飛ばして弦高だけいじると、うまくいきません。作業前の数値を記録しておけば元に戻せるので、少しずつ試しながら、自分に合った一本に育ててください。

※本記事は一般的な手順の紹介です。数値はあくまで目安であり、機種・仕様により推奨値は異なります。作業は自己責任で、安全に十分配慮して行ってください。

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