※本記事にはプロモーション(広告)が含まれています。
Amazonのアソシエイトとして、JUNK GUITAR ARTは適格販売により収入を得ています。
「シールドを変えたら音が良くなった」——よく聞く話です。一方で「プラシーボだ」という声もあります。
数千円のギターを改造している人にとって、本体より高いケーブルを買う意味があるのかは切実な問題です。
結論から言うと、音は変わります。ただし「良くなる」とは限りません。そして変化の正体は、メーカーが公表している数値で説明がつきます。感覚の話ではありません。
結論:変わるのは主に「高音域」
シールドケーブルが音に与える影響の中心は、静電容量(せいでんようりょう)という数値です。単位はpF/m(ピコファラド毎メートル)。
この数値が大きいほど高音域が削られます。ケーブルの中で導体とシールドが向かい合い、コンデンサのように電気を蓄えてしまうためです。
つまりシールドの違いとは、「どれだけ高音が落ちるか」の違いだと理解すると分かりやすくなります。
実際の数値を見てみる
メーカーが公表している静電容量を並べると、差は明確です。
| ケーブル | 静電容量 | 傾向 |
|---|---|---|
| オヤイデ 3368 | 70 pF/m | 高音が残りやすい |
| カナレ GS-6 | 160 pF/m | 高音が落ちやすい |
※各メーカーの公式サイトに掲載されている数値です(2026年8月時点)。オヤイデ3368は「線間静電容量(1kHz・20℃)70pF/m」、カナレGS-6は160pF/mと公表されています。
倍以上の差があります。これだけ違えば、聞き分けられて当然です。
ただし注意してください。数値が低いほうが「良い」わけではありません。高音が落ちた結果、太く落ち着いた音になるのを好む人もいます。実際、GS-6は世界中のプロが使い続けている定番ケーブルです。
長さは、音に直接効く
見落とされがちですが、ケーブルの長さが2倍になれば、静電容量も2倍になります。
つまり同じ製品でも、3mと10mではまったく別の音になるということです。
| 長さ | 静電容量(160pF/mの場合) |
|---|---|
| 3m | 480 pF |
| 5m | 800 pF |
| 10m | 1,600 pF |
自宅練習なら3mで十分です。「長いほうが便利だから」と10mを選ぶと、それだけで高音が削られます。必要以上に長いケーブルを使わない——これが最も安上がりな音質改善です。
では、高いシールドは必要か
ここが本題です。正直にお答えします。
音質だけを理由に高価なものを買う必要はありません
数千円のギターに1万円のケーブルを繋いでも、ギター本体やアンプの差のほうが、はるかに大きく音を左右します。静電容量による違いは確かに存在しますが、優先順位としては後ろのほうです。
限られた予算なら、ケーブルより先に投資すべきものがあります。
ただし「安すぎるもの」は別の理由で困ります
音質とは別に、実用面での問題が出ます。
- 断線しやすい:プラグの根元は最も力がかかる部分。ここの作りが弱いと数か月で音が出なくなります
- ノイズを拾いやすい:シールドの編組が粗いと、外部からの電磁波の影響を受けます
- 被覆が硬い:取り回しが悪く、断線を早めます
- プラグの接触が甘い:ジャックの中でガリノイズの原因になることがあります
つまり、高いものを買う理由は「音」ではなく「壊れにくさ」です。ライブやスタジオで本番中に音が出なくなるリスクを避けるために、信頼できる製品を選ぶ——これが実用的な考え方です。
▶ ジャック側のトラブルはこちら:ギターのジャック交換・修理のやり方
予算別の現実的な選び方
| 用途 | おすすめの考え方 |
|---|---|
| 自宅練習だけ | 3mの定番品で十分。断線しにくさを優先 |
| スタジオ練習 | 3〜5m。取り回しの良さと耐久性 |
| ライブで使う | 予備をもう1本。本数のほうが大事 |
| 音を追い込みたい | 静電容量の数値を見て選ぶ。短くするのが最優先 |
ライブをやるなら、1本に1万円かけるより、3,000円を2本持つほうが安全です。ケーブルは消耗品であり、本番で断線する可能性は常にあります。
▶ Amazonでシールドケーブルを見る/サウンドハウスは切り売りケーブルやプラグの品揃えが豊富です。パーツを実物で選びたい方は、老舗楽器店「イケベ楽器」のオンラインショップも参考になります。
音が悪いと感じたとき、疑う順番
「シールドを替えたら直るかも」と考える前に、確認すべきことがあります。
- 弦が古くないか:最も影響が大きく、最も安く直せます
- ジャックが緩んでいないか:接触不良はノイズと音痩せの原因
- ポットにガリが出ていないか:数百円の接点復活剤で直ることが多い
- ケーブルが長すぎないか:10mを3mに変えるだけで高音が戻ります
- アンプのセッティング:そもそも設定で解決する場合も
この5つを確認してから、それでも不満ならケーブルを検討する。この順番なら無駄な出費が減ります。
▶ ギター弦の選び方/ギターの「ガリ」とは?ノイズの原因と直し方/ギターのノイズ対策
音が整ったら、見た目も
ケーブル、弦、調整。ひととおり手を入れると、同じギターでも別物のように鳴ります。
同じことが見た目にも言えます。私たちJUNK GUITAR ARTは、ギターに高品質フィルムでオリジナルデザインをラッピングし、世界に一本のアートギターに仕上げています。安価なギターほど、見た目を変えたときの変化は大きく感じられます。
▶ JUNK GUITAR ART のアートギターを見てみる
▶ ラッピング加工をYahoo!ショッピングで注文する(デザイン入稿・片面/両面対応)
よくある質問(FAQ)
高いシールドに替えると音は良くなりますか?
音は変わりますが、「良くなる」とは限りません。ケーブルの静電容量が低いほど高音域が残りやすくなりますが、高音が落ちた落ち着いた音を好む人もいます。実際、静電容量が160pF/mと比較的高いカナレGS-6は、世界中で定番として使われ続けています。良し悪しではなく、好みの方向性の違いと考えてください。
シールドの長さは音に影響しますか?
します。ケーブルの長さが2倍になれば静電容量も2倍になり、高音域の減衰が大きくなります。同じ製品でも3mと10mでは音が変わります。自宅練習なら3m程度で十分で、必要以上に長いケーブルを使わないことが最も手軽な音質改善になります。
安いシールドの何が問題ですか?
音質よりも実用面です。プラグ根元の作りが弱く断線しやすい、シールドの編組が粗くノイズを拾いやすい、被覆が硬く取り回しが悪い、といった問題が出やすくなります。高いケーブルを買う主な理由は「音」ではなく「壊れにくさ」だと考えるほうが実態に合っています。
静電容量はどこで確認できますか?
メーカーの公式サイトや製品仕様に記載されていることが多く、単位はpF/mで表されます。たとえばオヤイデの3368は70pF/m、カナレのGS-6は160pF/mと公表されています。数値が低いほど高音域が残りやすい傾向があります。
ライブ用に高いシールドを1本買うべきですか?
本数を優先することをおすすめします。ケーブルは消耗品で、本番中に断線する可能性は常にあります。1本に1万円かけるより、信頼できる製品を2本用意しておくほうが、実際のリスク対策としては有効です。
音が悪い気がしますが、シールドを替えれば直りますか?
まず他の原因を確認してください。古い弦、ジャックの緩み、ポットのガリ、ケーブルが長すぎること、アンプの設定。これらのほうが影響が大きく、しかも安く解決できます。順番に確認して、それでも不満が残る場合にケーブルを検討するのが無駄のない進め方です。
まとめ|変わる。ただし優先順位は低い
- 音は変わる。主に高音域が、静電容量(pF/m)の違いで
- 数値が低い=良い、ではない。落ち着いた音を好む人もいる
- 長さは直接効く。3mで足りるなら10mを使わない
- 高い理由は「音」より「壊れにくさ」
- 弦・ジャック・ポットを先に確認する。そのほうが安く効く
ケーブルにお金をかける前に、できることはまだあります。そのうえで音を追い込みたくなったとき、静電容量という指標が助けになります。
※本記事に掲載した静電容量の数値は、2026年8月時点で各メーカーが公式に公表している仕様です。当サイトが測定・比較したものではありません。音の感じ方には個人差があります。

